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観光スポット


  • マチュピチュ(ペルー)


    マチュピチュの写真

    アンデス山脈、ウルバンバ渓谷の山間の標高2,280mの頂上にあるインカ文明の遺跡。マチュピチュとは老いた峰という意味。天空の城ラピュタのモデルともいわれている。

    マチュピチュの約半分の斜面には段々畑が広がり、西の市街区は神殿や宮殿、居住区などに分かれ、周囲は城壁で固められている。住居は400軒ほどあり、すべて20トン前後の巨石で造られている。 また神殿の祭壇には100トン以上はある一枚ものの巨大な石が使われている。

    マチュピチュの存在は山裾から確認することができず、“空中都市”とも呼ばれている。
    インカ帝国を支配したスペイン人にも知られることなく、インカ帝国滅亡後約400年間、人の目に触れることなく、1911年にアメリカ人歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見される。

    マチュピチュの不思議
    ①神殿や住居に使われている巨石の石切り場が険しい峡谷の底で発見された。
    ②巨石と巨石の間はカミソリの刃を一枚も通すことができないといわれるほどピッタリと組み合わされている。


    空から見るマチュピチュ


  • サグラダファミリア(スペイン)


    サグラダファミリアの写真
    バルセロナにある教会。ガウディの代表作の一つで、前任者により1882年に着工し、翌年からガウディが設計を引き受けた。未完の作品。
    ガウディの設計図はあまり残っていないため、数少ない資料を手がかりに現在のサグラダ・ファミリアの工事は進められている。バルセロナにある他のガウディの作品とともに、2005年、世界文化遺産に登録された。

    ガウディ
    「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」と、ガウディは自然の中に最高の形があると信じていた。
    ガウディの自然への賛美がもっとも顕著に表れた作品が、コロニア・グエル教会地下聖堂にある。
    傾斜した柱や壁、荒削りの石、更に光と影の目くるめく色彩が作り出す洞窟のような空間になっている。
    この柱と壁の傾斜を設計するのに数字や方程式を一切使わず、ガウディは10年の歳月をかけて実験をした。網状の糸に重りを数個取りつけ、その網の描く形を上下反転したものが、自然で丈夫な構造だとガウディは考えた。
    建設中に建物が崩れるのでは?と疑う職人たちに対して、自ら足場を取り除き、構造の安全を証明した。今日ではカテナリー曲線という力学的に安定なため広く使われている方法であった。


    サグラダファミリア

    by www.barcelona.cat


  • ウユニ塩湖(ボリビア)


    ウユニ塩湖の写真

    ボリビア中央西部のアルティプラーノにある標高約3,700mにある南北約100km、東西約250km、面積約12,000km²の広大な塩の大地。
    塩湖の真ん中で回りを見渡すと視界のすべてが真っ白の平地であり、寒冷な気候もあって、雪原にいるような錯覚をおこす。

    アンデス山脈が隆起し た際に大量の海水がそのまま山の上に残されて干上がり、広大な塩湖ができた。
    この塩湖は高低差が50センチしかなく、世界でもっとも平らな場所でもある。
    雨季になると雨水が波も立たないほど薄く広がる。水が蒸発するまでのわずかな間に「天空の鏡」といわれる巨大な鏡が出現する。

    乾期(7月頃〜10月頃)には塩湖はほぼ乾いておりその上を自動車で走行することができる。
    ただ、塩湖の周辺は細かな土の荒れた土地になっており、また見渡す限り真っ白で目印は遠くに見える山と地元の人がつけたタイヤの跡しかないため、地元観光業者の運転にまかせないと極めて危険。

    塩湖には、塩のホテルがあり、壁もテーブルもベッドも全てが塩のブロックで作られている。
    ウユニ駅前にある旅行代理店で宿泊の予約ができるほか、喫茶だけでも立ち寄ることができる。


    ウユニ塩湖

    by Rodrigo Cayoja You tube


  • チチカカ湖(ペルー・ボリビア)


    チチカカ湖の写真

    南アメリカ最大の湖。アンデス山脈中部、ペルーとボリビアとの国境にあり、湖面標高が3812メートルで大湖では世界で最も高所にある。
    湖中には、チチカカ島やルーナ島、タキーレ島、アマンタニ島、太陽の島、月の島、スリキ島など41の大小の島々があり、チチカカ湖の島々やその周辺には、ケチュア族やアイマラ族、ウル族といった、先住民系の民族が居住している。

    ペルー側プーノ市街の沖合いには浮島が多数点在し、ウル族(Uros)と呼ばれる人々が住んでいる。
    ウル族は約450年前に陸地から離れて湖に住み着いたと言われ、かつては2千人ほどいた。その後多くは陸に定住したが、現在でも多くの浮島を集めたウロス島に700人ほどが残り、観光客を相手に生計を立てている。
    浮島はトトラと呼ばれる葦を3mの厚さに束ねたもので出来ており、かつては小舟もトトラで作っていた。


    チチカカ湖

    by http://www.bolivia.travel/es


  • チチェンイッツア(メキシコ)


    チチェンイッツアの写真

    メキシコ・ユカタン半島の突端付近にあり、9世紀から13世紀に栄えたマヤ文明の古代都市遺跡。
    マヤ文明は紀元前、現在のグアテマラで発祥したと言われており、ユカタン半島までの広大なエリアにその痕跡を残している。
    マヤの最高神ククルカン(羽毛のあるヘビの姿の神)を祀るピラミッドが有名。

    マヤの不思議
    ①ククルカンの声
    神殿の北側にククルカンの像がある。この像の近くで手をたたいたり、大声を出すと、ククルカンの鳴き声のような音が聞こえる。

    ②ククルカンの降臨
    北面の階段の最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、春分の日と秋分の日に太陽が沈む瞬間、ピラミッドは真西から照らされ階段の西側にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れる。

    ③暦のピラミッド
    ピラミッドは大きな9段の階層、各面に91段の急な階段が配され、最上段には真四角な神殿がある。
    ピラミッドの階段は、合計すると364段で、最上段の神殿の1段を足すと、ちょうど365段ある。
    また1面の階層9段は階段で分断されていて合計18段あり、これらはマヤ暦の1年(18ヶ月365日)を表しているといわれている。
    現在私たちが使っているグレゴリオ暦は4年に1度うるう年があり、400年に3度ほどはうるう年をなくして暦の誤差の帳尻を合わせている。これに対し、マヤ暦は1年を365.242日と定めており、グレゴリオ暦よりも正確に1日を刻んでいる。


  • ガラパゴス諸島(エクアドル)


    ガラパゴス諸島の写真

    東太平洋上の赤道下にあるエクアドル領の島。Islas Galápagos は「ゾウガメの島」という意味。

    19のおもな島と40余りの小島からなっている。
    誕生は、最も古い島は300~500万年前、新しい島は数十年前といわれ、イサベラ島、サンタ・クルス島をはじめとする島々は、今も火山活動を続けている。
    他の大陸と隔絶されているため、独自の進化を遂げた動植物が数多く、ガラパゴスゾウガメ、ガラパゴスリクイグアナ、ガラパゴスウミイグアナ、アメリカグンカンドリ、ガラパゴスペンギン、ガラパゴスコバネウなどが生息している。

    ダーウィンが進化論の着想を得た島として有名。


  • イグアスの滝(アルゼンチン•ブラジル・パラグアイ)


    イグアスの滝の写真

    ナイアガラ、ヴィクトリアと並んで世界三大瀑布のひとつ。滝幅はナイアガラの約3倍、水量は約20倍にも及ぶ。
    イグアス国立公園は「蝶々の楽園」とも呼ばれており、絶滅危惧種のジャガーやピューマなどたくさんの動植物が生息している。

    イグアスの伝説
    昔々、イグアス川にはムボイと呼ばれる大蛇の神が住んでいた。川岸に住む人々はこのムボイを鎮めるために、春になると村の美しい娘をムボイの妻として捧げていた。次の生け贄に選ばれたのが村いちばんの美女ナイピだった。
    しかし、ナイピにはタロバという恋人がいた。引き裂かれる痛みに耐えきれず、ふたりはカヌーを漕ぎ出し、村を逃げ出してしまう。

    この仕打ちに激怒したムボイは巨大な尾を振り回して川をズタズタに引き裂くと、ふたりのカヌーはこのときできたイグアスの滝に飲み込まれてしまう。ムボイはふたりを救い出すが、嫉妬深いムボイはナイピを滝壺の岩に、タロバをヤシの木に変身させて、ふたりを見張り続けている。

    ふたりの悲しみに心を打たれた善の神は、よく晴れた日中、ふたりの間に虹を架ける。ふたりの熱い想いはこの虹を伝わって、恋する人のもとへと届けられるといわれている。

    晴天であれば、太陽と逆方向にいつでも虹を観察できる。条件がよければ満月の夜、闇に浮かぶ虹を見ることもできる。伝説では、その虹には命を蘇らせる力があり、見た者を幸せにするそう。


  • イースター島(チリ)


    イースター島の写真

    チリの海岸から3000キロ西の太平洋上にある火山島。かつては、テ・ピト・オ・ヘヌア(世界のへそ)、マタ・キ・テ・ランギ(天を見る眼)などと呼ばれたていたが、ヨーロッパ人によって発見された日(1722年)がイースターだったことから現在の呼び名がついた。大きさは伊豆大島の2倍ほどある。モアイ像で有名。

    モアイ像の歴史
    7世紀~8世紀頃に、プラットホーム状に作られた石の祭壇(アフ)作りが始まり、10世紀頃にモアイが作られるようになった。
    島が完全に孤立していて外敵の脅威が全くなかったため、部族の数が増え、多くの集落にこの祭壇とモアイが作られていった。
    モアイは集落を守るように立っており、海沿いに建てられたモアイは海を背に、内陸部に建てられたモアイには海を向いているのもある。

    平和の中でのモアイ作りは突然終息する。モアイを作り、運び、建てる為に木が大量に伐採され、森が失われた。そこに人口爆発が起こり食糧不足に見舞われ、耕作地域や漁場を巡って部族間に武力闘争が起こるようになった。
    モアイは目に霊力(マナ)が宿ると考えられていたため、相手の部族を攻撃する場合、守り神であるモアイをうつ伏せに倒し、目の部分を粉々に破壊した。その後モアイ倒し戦争は50年ほど続き、島民の数は激減することになった。



  • ティオティワカン(メキシコ)


    ティオティワカンの写真

    メキシコシティから約50キロにあるテオティワカン文明の中心となった巨大な宗教都市遺跡。当時のアメリカ大陸では最大規模を誇っていた。
    太陽のピラミッド、月のピラミッドそして南北5キロにわたる「死者の大通り」を中心に設計されており、テオティワカン人の宇宙観、宗教観が表されているといわれている。


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